オリーブの木の育て方 〜何百年もの歴史を刻む彼らがいる生活〜
「花がもっと好きになる」「花がもっと楽しくなる」
を販売しているゲキハナです。
本来ご購入いただいた方に向けてお送りしている
育て方のサポートメールを特別にお見せしますね!
ゲキハナの「オリーブの木」をお買い求めいただき、
誠にありがとうございます。
さて、突然ですが問題です。
オリーブの木って、どれくらい生きると思いますか?
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1,000年以上生きます!
日本でも、香川県の離島、小豆島で、
1,000年生きているオリーブの木があるのです。
そう、私たちよりも長い。
そのため、結婚や出産といった人生の節目に、
おめでたい「記念樹」として贈られることも多いです。
そんなオリーブの花言葉は「平和」、
そして2株が寄り添って実をつけるため「夫婦の木」
そう呼ばれています。
プレゼントで贈るにしても、
自宅で育てるにしても、
その人の人生とともに歩んでいくオリーブの木。
楽しい思い出のそばにも、悲しい思い出のそばにも
オリーブの木があることでしょう。
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1.オリーブが到着
地中海を再現する植え付け方
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乾燥に強いオリーブですが
オリーブのふるさとは、地中海沿岸。
そのため、オリーブにとって懐かしいあの場所の環境を
再現することで、元気に育ってもらいましょう。
*土*
大好きな地中海沿岸の土は、
石灰石でできた、水はけのいい土。
えっ。石灰石の土って...
そんな土、家庭で再現できるの?
お庭の土に「有機石灰」を混ぜることによって
簡単に作ることができますよ。
有機石灰は、ホームセンターさんなどでも購入できます。
オリーブの木が、元気にすくすくと育つよう願いを込めて
この土を使ってあげてくださいね。
*置き場所*
明るい太陽の光が大好物のオリーブ。
そのため、東側から南側の日が良く当たる場所に
植え付けてあげるのがポイントです。
また、オリーブは
冬の寒さにあたることで花芽ができるという体質。
室内ではなく、お外で育てましょう。
そうすることで、オリーブは喜んでくれて
葉っぱの色もきれいに出してくれるのです。
逆に日差しが足りなくなってしまうと
枝が細く、成長が悪くなってしまいますよ。
*霜が降りる地域の方*
寒さに強く、マイナス2℃、3℃くらいまでは
耐えることが出来るオリーブですが、
凍ってしまったり、強い霜には勝てません。
霜が降りる地域の方は、移動ができるように、
鉢植えで育ててあげるのが無難です。
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2.水やりはどうやるの?
オリーブに長生きしてもらうために
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水やりは、乾燥しないように。
鉢植えは特に気をつけましょう。
*地植え*
乾燥に強いオリーブは、植え付けた後に1回、
たっぷりと水分補給してあげたら、その後は必要ありません。
ただ、雨があまりにも降らない場合は、
たっぷりとあげてくださいね。
水枯れすると、オリーブの実もシワシワになってしまいますよ。
*鉢植え*
土が乾いたら、鉢の底から流れるくらい
たっぷりとお水をあげましょう。
冬でも、水切れさせないよう
こまめに体調管理をしてあげてくださいね。
なぜなら鉢植えは、土の量が限られているため、
含めるお水が少ないから。
「今日はこんなことがあったんだ。」なんて世間話をしながら
お世話をすると、オリーブも喜んでくれるはずです!
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3.実をつけてもらうためには
剪定が重要です
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人間の髪の毛が伸びるように、
オリーブも生きていれば、枝がどんどん伸びて増えます。
毎年、自然に樹形を変えるところが
オリーブの1つの見どころでもあるのです。
しかし実をつけたい場合には剪定が重要になってきます。
「少しぼさぼさ頭になってない?」と思った時も
枝たちを整えて、かっこいいオリーブの姿にしてあげてくださいね。
そうすることで、風通しも良くなり、
日差しが枝全体にあたるため、伸び伸びと成長してくれるのです。
では一体「切ってはいけない枝」と「切るべき枝」は
どう見抜いていくのでしょうか?
ここでご説明しますね
*切らない枝*
まず切ってはいけない枝は、
その年に新しく伸びた枝です。
「枝が初々しい緑色」なのが特徴。
オリーブは、その年に新しく伸びてきた枝に
来年実をつける性質があるため、
この枝を切ってしまうと、実がならなくなってしまうのです。
*切る枝*
一方の切るべき枝は、5つあります。
枯れてしまった枝
風通しを悪くして、生き生きとしている枝に
日が当たらなくなる原因になってしまいます。
そのため、根元からバッサリと切ってくださいね。
真下を向いてしまった枝
見栄えがよくないため、切ってあげましょう。
ぶつかって交差した枝
枝分かれの多い片方を切ってください。
1本の枝から同じ方向にたくさん伸びている枝たち
間引くように切っていき、枝の数を減らしていきましょう。
幹の根元からせい著している若い枝(ひこばえ)
この枝を放っておくと、栄養を吸収してしまい、
本株に栄養がまわらなくなってしまうのです。
以上5つの枝を切ってあげてください。
あまりにも左右の枝の本数が違うと
見栄えが良くないので、
左右交互に枝が出ているよう切りましょう。
そうすることで、きれいな形のオリーブの木が完成です!
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4.オリーブの実をつけるために
どうすればいい?
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オリーブは、自家不結実性と言われ
自分の花の花粉が雌しべについても
実がならないという性質を持っています。
1つの品種を単独で植えても、まれに実がなりますが、
確実に実をつけたい場合は、違う2つの品種を一緒に植えてください。
違う品種の花粉がつくことで
実がなる可能性が高くなりますよ^^
オリーブは風が運んだ花粉で受粉する「風媒花」。
そのため2品種以上の植え付けは、
すぐ隣でも、数メートル離れていても大丈夫です。
オリーブの実は
幹の太さが2センチを超え始めると
実をつけるんですよ!
そして、
それには、ちょっとしたコツもあります。
*2つのポイント*
たくさん実をつけて貰うために!
2つのコツ(ポイント)をご紹介しますね。
1つめ
剪定をすること。
これについては、先ほど書いた
「3.実をつけてもらうためには剪定が重要です」を
ご参考にしてください。
2つめ
開花中はなるべく雨にさらさないこと。
雨は花粉を飛びにくくしてしまいます。
そのため、鉢植えの場合は移動、
庭植えの場合は雨よけをしてあげてくださいね。
以上。
このお世話1つ1つが、
美味しいオリーブの実を、たくさんつける秘訣でした。
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5.オリーブの実がなった!
お家で本格イタリアン?!
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いざ、オリーブの実を収穫!
収穫のタイミングは、オリーブがまだ青いうち。
色づいた実も、収穫できますが、
保存を考えると、青い実の方が、より長く保存できるそうです
*お家が本格イタリアレストランに早変わり
その前に!
オリーブにはタンニンという渋み成分が含まれているので
あく抜きすることが重要です。
アクを抜き、保存することにより、
必要な際に、必要な量だけ取り出し、
いろんなお料理に使っていくのです。
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以下は、お料理前の下準備として、
1番ポピュラーな「オリーブの塩漬け」レシピです。
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【オリーブの塩漬けのレシピ】
まずは、以下のものを用意してください。
・オリーブの実
・苛性ソーダ※オリーブの重量の1.8パーセント
・水(苛性ソーダを溶かす用)※オリーブの重量と同等
・塩水(塩分5パーセント)※適宜
・プラスチックかステンレス製の容器(フタ付き)
・プラスチックかステンレス製の落し蓋(お皿などで代用OK)
苛性ソーダは薬局で手に入れることができます。
劇薬扱いになっているため、注意書きに従って扱ってくださいね。
準備ができたら、オリーブの実を軽く水洗いし、
容器に実と水、苛性ソーダを入れ落とし蓋をし、
容器の蓋を閉めます。
こうすることで、オリーブの実のアクを抜くことができるのです。
そして12時間から16時間ほど経過して、漬け汁が褐色になったら
漬け汁を捨て、きれいな水を入れましょう。
この作業を何度か繰り返すことで、漬け汁が透明になったら
アク抜きが終わった証拠です。
次に漬け汁を捨てて、5%の塩水にオリーブをひたひたに漬けます。
2日経過したら、塩水を捨て、
新しい塩水にひたひたに漬けたら完成です^^
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さぁ!
これで、いろんなお料理に使えますね!
少し手のかかる子ですが、
自分で作ったオリーブは絶品!
作ってよかったと思うはずです。
冷蔵では2〜3か月ほど保存できるので
日々の食卓を自家製オリーブで彩ってみるのはいかがでしょうか?
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何百年もの歴史を刻むオリーブ。
家族の思い出はすべて彼らが見てきています。
ともに過ごす人生、素敵な日々になりそうですね。
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もし!
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